Webサイトの主要指標をリアルタイムで可視化するレポートを作成

Webサイトの主要指標をリアルタイムで可視化するレポートを作成

GA4
BigQuery
Webマーケティング

概要

GA4, BigQuery, Looker Studioを使ってWebサイトの主要指標をリアルタイムで可視化する体制を構築しました。また、BigQueryのSQLを効率的に記述・管理するため、UDF(ユーザー定義関数)・TVF(テーブル関数)を活用し、Gitを使ってコード管理する体制を構築しました。

目的

Webサイトの施策を評価するために、サイトの主要指標を可視化したレポートの作成を目指しました。また、最新のデータが必要になったときにすぐそれらが得られるよう、リアルタイムでデータが反映されることを要件としました。

実施作業

  1. Google Cloudの初期設定
  2. GA4のデータをBigQueryにエクスポートする設定を有効化
  3. BigQueryにデータセットを作成
    • UDF・TVFを効率的に管理できるよう、データマート・データウェアハウス・汎用的なユーティリティに分けて管理する体制を作りました。
  4. BigQueryのUDF・TVFを管理するGitリポジトリを作成
    • SQLの品質を保ち、可読性を高めるため、自動的にSQLをフォーマットするスクリプトを構築しました。
  5. Looker Studioでレポートを作成
    • BigQueryに登録したTVFをカスタムクエリで呼び出すようなデータソースを作成し、必要なレポートを作成しました。
    • Looker Studio側にはメインのSQLが配置されない構成とすることで、SQLの管理をGitリポジトリ側に完全に寄せました。

本支援の結果

Webサイトの状況がリアルタイムで可視化できるようになったことで、日々データを確認しつつ施策を検討できる状況が実現できました。

所感

BigQueryをLooker Studioのデータソースにする場合、何らかの一貫性のある管理体制を作らないとすぐに複雑化し、作成者しかわからないという状況に陥りがちだと思います。場合によっては作成者すら全貌を把握しきれていない状況に陥ってしまう可能性もあります。

Gitリポジトリを唯一のソースとした構成にして、その内容のみをBigQueryにデプロイしていくことで、最新の構成や変更履歴をしっかり管理しながらSQLを書いていけて安定感のある開発ができると感じています。